薬剤の中には、消化管の運動を抑制するなど、便秘を引き起こす副作用をもつものも多く、薬物性の便秘は日常診療においてしばしば遭遇するものです。
高齢者においては複数の薬剤を服用しているケースも多く、身体的要因のほか、ますます便秘を重症化させる要因となります。
また、
下剤の長期服用がかえって便秘を招来することがあります。これは、長期間便秘に悩んで下剤や
浣腸を使用し続け、それが習慣性となって大腸粘膜の刺激感受性が鈍り、低カリウム血症を起こし、腸の緊張、運動の低下を引き起こすために起こる現象です。