帝人ファーマと同和薬品工業とのライセンス契約について

2008年4月1日

帝人ファーマ株式会社

 帝人ファーマ株式会社〔本社:東京都千代田区、社長:西川 修〕(以下、帝人ファーマ)と同和(DONG WHA)薬品工業株式会社〔本社:韓国・ソウル、社長:Chang Soo Cho〕(以下、同和薬品)は、このたび同和薬品の有する骨粗鬆症治療薬DW-1350およびそのバックアップ化合物について、日本における開発・販売に関するライセンス契約を締結しました。
同和薬品はDW-1350およびそのバックアップ化合物について、既にアジアの一部を除く全世界におけるライセンス契約を米プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)社と締結しており(2007年7月2日)、現在、海外において骨粗鬆症治療薬として開発が進められています。
今後、帝人ファーマが日本における開発を単独で実施していくことになります。

 詳細は下記のとおりです。

DW-1350について

  1. DW-1350は骨芽細胞活性化作用を有する経口投与可能な低分子化合物で、骨形成を促進することにより骨粗鬆症患者の骨密度を増加させ、骨折リスクを軽減することが期待されます。
  2. また、現在骨粗鬆症治療薬として用いられているビスフォスフォネート剤や選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)が有する破骨細胞機能抑制作用も有しているため、画期的な新規骨粗鬆症治療薬となることが期待されます。
  3. 帝人ファーマでは骨粗鬆症治療薬として既にワンアルファおよびボナロンを発売しており、さらにITM-058(副甲状腺ホルモン関連タンパク質)の臨床開発も行っています。帝人ファーマの骨粗鬆症治療薬プロダクトパイプラインに新たにDW-1350が加わることにより、骨粗鬆症の患者さんの多様なニーズに対し、より一層対応できるものと考えています。

契約の概要

  1. 帝人ファーマはDW-1350およびそのバックアップ化合物に関して、日本における骨粗鬆症をはじめとする全ての適応症についての独占的開発・販売権を獲得し、その対価として同和薬品に契約締結の一時金、開発・販売の進捗に応じた一定額を支払うことになります。全てのマイルストーンが達成され、オプション権が行使された場合の支払い総額は9千7百万USドルです。
  2. DW-1350またはそのバックアップ化合物の上市後には、ランニング・ロイヤリティーと製品供給の対価として、帝人ファーマが売り上げに応じて一定割合を支払います。

以上

【参考】

骨粗鬆症について
  1. 骨粗鬆症は、骨強度の低下によって骨折リスクが高くなる骨の障害と定義されています。骨強度は特に高齢の女性で著しい低下が認められ、初期は自覚症状が少なく、ある程度進行してから骨折とそれに続発する痛みが表れます。
  2. 骨粗鬆症の有病率は高齢になるほど高くなることが示されており、ホルモンバランスの変化や老化によって生じる骨密度の減少により骨強度の低下が引き起こされると考えられています。骨形成の促進と骨吸収の抑制により骨密度を上昇させることができれば、骨強度を増加させ、延いては骨折リスクを軽減させることができると考えられています。
市場ニーズについて
  1. 骨粗鬆症の患者数は世界的に増加しています。「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン」(2006年)によると国内で約1000万人が骨粗鬆症に罹患していると考えられており、2004年国民生活基礎調査の調査によると通院患者数は約140万人いると考えられています。
  2. 骨粗鬆症の治療の目的は骨折の防止であり、骨量が減少した患者さんに対しては薬物療法が行われています。薬物療法ではビスフォスフォネート剤やSERMのような骨吸収抑制剤が中心となっており、骨の吸収抑制により骨密度を増加させることを狙っています。DW-1350は骨芽細胞活性化作用を有する新しいタイプの薬剤であり、骨形成を促進する効果が期待され、現状の薬物療法では満足な効果が得られない患者さんに対しても効果を発揮することが期待されます。
同和薬品工業株式会社の概要
設立 1897年
所在地 5 Soonwha-dong Joong-gu Seoul, Korea
代表者 社長 Chang Soo Cho
従業員数 約860名(2007年)
売上高 1億6000万USドル(2007年)
事業内容 100年以上の歴史を持ち、医薬品、後発医薬品原薬、化粧品、食料品など、400以上に及ぶ製品の製造、販売、輸出を行っている。
研究開発 骨粗鬆症、感染症、癌、中枢神経系に注力している。
ウェブサイト http://www.dong-wha.co.kr

当件に関するお問合せ先

帝人株式会社 広報・IR室

宇佐美・藤田
TEL: 03-3506-4055 FAX: 03-3506-4150