2013年4月10日

脳卒中後遺障害などの歩行機能回復に向けて 歩行神経筋電気刺激装置「ウォークエイド®」を上市

帝人ファーマ株式会社

帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:宇野 洋)は、このたび、脳卒中や多発性硬化症、脊髄損傷などの中枢神経障害による下垂足・尖足*でお悩みの患者さんの歩行補助・改善を目的とした歩行神経筋電気刺激装置「ウォークエイド®」を上市しました。今後、首都圏の医療機関などに向けて順次レンタルを開始します。当社は、医薬品・在宅医療の両分野を通じたトータルヘルスケアの提供を目指し、様々な事業展開を進めてきましたが、このたびの「ウォークエイド®」の上市を契機として、患者さんのQOL(Quality of Life)向上により一層貢献していきます。

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    下垂足・尖足 : 中枢神経障害により、歩行時につま先を上げることができなくなり、歩行が困難になる状態。

背景・課題

  1. 脳卒中の既往症がある方は国内で約300万人、新たに脳卒中を発症する方は年間約27万人とされており、そのうち半数以上の人は後遺障害として上下肢などに中枢性麻痺が残るとされています。
  2. また、難病に指定されている多発性硬化症や交通事故などに起因する脊髄損傷や外傷性脳損傷、脳性麻痺などの既往症ある方も、後遺障害として中枢性麻痺が残っていることが少なからずあります。
  3. 日常生活において、歩行は最も重要な機能の1つですが、上記のような中枢性麻痺の下肢後遺障害である下垂足・尖足により歩行が困難になられる方が数多くいます。これらの方々は、歩行時に短下肢装具と呼ばれる歩行補助器具を装着するのが一般的ですが、短下肢装具は装着時に足首を固定するため、自然に歩くことが難しく、歩行時に身体的負担がかかるという課題がありました。

「ウォークエイド®」の特長

  1. 「ウォークエイド®」は、米国の医療機器メーカーであるイノベーティブニューロトロニクス社が製造・販売している製品で、すでに欧米では1万人を超える方々に使用されています。
  2. 本装置は、膝下に装着し、使用者の歩行周期に合わせて下肢神経を電気刺激することによって麻痺した筋肉を収縮させ、歩行補助・歩行能力改善につなげるものです。本製品を用いた治療法は、一般的に「機能的電気刺激療法」と呼ばれており、「脳卒中治療ガイドライン2009」においても、慢性期の脳卒中で下垂足がある方の治療法として推奨されています。
  3. 従来の本装置に類似した製品は、歩行周期を検知するために圧力センサーを踵部に装着するため、使用時に靴を履く必要がありました。本装置はセンサーを本体に内蔵しているため、裸足で使用することが可能です。

今後の展開

  1. 当初は、医療機関における治療用装置としてレンタルを開始しますが、将来的には、医療機関における利用状況を踏まえながら、福祉施設や在宅での治療を希望する患者さんに対してもレンタルを開始する予定です。
  2. 諸外国(米国、英国、ドイツ、ノルウェー)において、本装置の公的保険償還が認められているのと同様に、日本においても医療機器としての保険償還、あるいは障害者自立支援法に基づく補装具として認められることにより、患者さんの自己負担を軽減できるよう学会や行政に働きかけていきます。

ウォークエイド® 「ウォークエイド®」

装着イメージ 装着イメージ

当件に関するお問い合わせ先

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    帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 
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    帝人ファーマ株式会社 新医療機器推進班 03-3506-4852