2014年6月18日

医薬品技術と素材技術を融合させた画期的な医薬品 「外科手術用シート状接着剤の開発について」

帝人ファーマ株式会社

帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:宇野 洋)は、医薬品技術と素材技術を融合させた画期的な医薬品として、止血・接着効果の高い外科手術用シート状フィブリン糊接着剤「KTF-374」の開発を推進することとしました。

背景・経緯

  1. 高齢化や診断技術の進歩に伴い、外科手術件数は年々増加しています。
  2. 外科手術においては、止血にかなりの時間を費やしており、止血時間の短縮が、手術時間の大幅短縮、患者さんの術中負担の軽減、予後改善、外科医の負担軽減などにつながり、手術成功の重要なポイントとされています。
  3. 従来、止血剤の使用や縫合などが主な止血方法となっていますが、医療現場からは、取扱いが容易で、より短時間に強力な止血効果が得られるシート状止血剤の開発が強く望まれています。

「KTF-374」の特長

  1. 「KTF-374」は、当社と一般財団法人化学及血清療法研究所(化血研)が共同で開発に取り組んでいるもので、化血研の有するヒト組換えタンパク質に、帝人グループの有する高機能繊維製造技術および医薬品製造技術を適用することにより創出した画期的なシート状フィブリン糊接着剤です。
  2. 化血研が実用化したヒト組換えトロンビンとヒト組換えフィブリノゲンを有効成分とする、世界初の遺伝子組換えフィブリン糊接着剤です。
  3. 薄くしなやかな不織布を使用したシート製剤であるため、凹凸のある患部にも密着させることが出来、短時間で強力な止血効果を発揮します。
  4. 加えて、患部に貼付したシートは生体に吸収されるため、止血後に除去する必要が無い、開封後は直ちに使用可能であるなど、様々な特長を有していることから、幅広い分野で使用されることを期待しています。

今後の展開

  1. 帝人ファーマと化血研が共同で日本における臨床開発の準備を進めます。また、日本での臨床試験の状況を踏まえ、海外展開についても検討する予定です。
  2. 本開発を促進するため、経済産業省の「平成25年度先端技術実用化非連続加速プログラム」に応募し、「エレクトロスピニング技術を用いた画期的医薬品の実用化」として採択されています。
  3. 帝人グループは、中長期経営計画における「技術ポートフォリオ変革」の中で、素材技術とヘルスケア技術を融合させた新ヘルスケア事業の創出を掲げています。「KTF-374」の開発を契機として、今後も融合領域における事業創出に注力していきます。

当件に関するお問い合わせ先

・報道関係者のお問合せ
帝人株式会社     コーポレートコミュニケーション部 (03)3506-4055
・医療関係者のお問合せ
帝人ファーマ株式会社 学術情報部     (0120)189-315
・その他のお問合せ
帝人ファーマ株式会社 戦略企画部     (03)3506-4818