01 Keyword Bone
骨がもろくなる骨粗しょう症
骨がもろくなる骨粗しょう症
骨がもろくなる骨粗しょう症!

骨がスカスカになって折れやすくなる病気「骨粗しょう症」。加齢や閉経にともなう女性ホルモンの減少などが主な原因と考えられ、現在およそ1,300万人が罹患しているといわれています。高齢者の場合、骨折からの歩行困難によって要介護状態になりやすく、健康年齢(健康上の問題なく日常生活ができる期間)を高めるためにも予防と治療は欠かせません。さまざまな治療薬がある中で関連学会の『骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン』における評価がとくに高く、現在も第一選択薬となっているのが「ボナロン」です。帝人ファーマは骨粗しょう症の認知度が低かった1980年代から高齢化社会の到来に備え、治療についての取り組みを始めていました。

02 Keyword Vitamin D
スタートはビタミンD製剤から
スタートはビタミンD製剤から
スタートはビタミンD製剤から

まず骨粗しょう症治療剤の先駆けとなったのは、自社開発した活性型ビタミンD3製剤「ワンアルファ」でした。開発当時は骨粗しょう症という病気自体、一部の医師にしか知られておらず、経験豊富な整形外科医でなければ診断すらできない状況のもと、診断方法の開発から着手する必要がありました。幸い、テイジンがフィルム事業を手がけていたこともあり、フィルムの濃淡を定量化する技術をベースに「MD法」が発案されました。これは手の骨をアルミニウム板と一緒にX線撮影したときに表れる、写真の影の濃度から骨量を測る簡便な方法です。この手法によって、繊維事業の主力である三原工場のスタッフにも協力を仰ぎ、骨粗しょう症の判別に必要な健康な人のデータを大規模に収集することができました。そして世界で初めて、活性型ビタミンD3が骨の量を増加させることを明らかにしたのです。

03 Keyword Alliances
海外との提携から新薬誕生
海外との提携から新薬誕生
海外との提携から新薬誕生

「ワンアルファ」からは皮膚の病気である乾癬を治療する「ボンアルファ」が派生します。その効能に着目した海外企業とクロスライセンスする形で「ボナロン」の導入が決まりました。この成分は当初、ガンの骨転移に伴う高カルシウム血症の治療薬という位置づけでしたが、まもなく世界的な医薬品メーカーによって骨粗しょう症に対する効果が解明されます。いち早くライセンスを所有していた帝人ファーマは開発に参画。ついに新薬「ボナロン」が誕生します。

「ワンアルファ」がカルシウムの吸収と骨代謝を促すのに対して、「ボナロン」は骨の破壊を防いで骨量を増加させます。骨折の予防効果も高く、とくに大腿骨の付け根の骨折を防ぐ薬剤として臨床での厚い信頼を得ています。「ワンアルファ」との併用で、より高い骨折抑制効果が得られることも確認されています。

04 Keyword Evolution
進化を続ける「ボナロン 」
進化を続ける「ボナロン 」
進化を続ける「ボナロン 」

その後、長期の継続使用にも負担がないよう、さまざまな改良タイプが開発されました。まず毎日の服用から週1回の服用ですむ新製剤を発売。2012年には、4週間に一度、通院のタイミングで投与できる点滴タイプを日本で初めて販売します。さらに続けて、骨粗しょう症治療剤としては世界初となるゼリータイプも発売しました。飲みこむ力が低下している高齢の患者さんも自宅で服用しやすく、治療にさまざまな選択肢を提供することとなりました。

05 Keyword Quality of Life(QOL)
高齢化社会のQOL向上へ
高齢化社会のQOL向上へ
高齢化社会のQOL向上へ

帝人ファーマは現在も「研究」「開発」「販売」の各段階で運営委員会を組織し、自社の研究開発を推進するとともに、海外のパートナー企業とのコミュニケーションを密にしながらオープンイノベーションを基軸に価値ある医薬品を導入・導出しています。超音波により骨折の修復を早める医療機器や、骨の形成を促進する新薬など、骨・関節領域における有力製品も続々ラインナップしています。

今後は未治療の患者さんを治療に誘導することや、患者さんを治療からドロップアウトさせない取り組みができないかと考えています。骨粗しょう症治療におけるリーディングカンパニーとして、骨粗しょう症による骨折を減少させ、高齢化が進んでも健やかに暮らせる社会の実現に貢献していきます。

  • ボナロン®/Bonalon®はMerck Sharp & Dohme Corp.の登録商標です。