2020年12月18日

新薬創出のスピードアップを目指して 帝人ファーマとTransThera社が業務提携

帝人ファーマ株式会社
TransThera Biosciences社

 帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:渡辺 一郎)とTransThera Biosciences社(本社:中国・南京市、CEO:Frank Wu、以下「TransTheraトランスセラ社」)は、このたび、新薬開発のための共同研究およびライセンスの契約を締結しました。

 帝人グループは、持続可能な社会の実現に向けて、「少子高齢化・健康志向」の領域でソリューション提供を推進しています。その柱の1つとして新薬の上市を位置付けており、今回のような外部との提携の枠組みを活かすことにより、革新的な新薬を創出、グローバルでの価値最大化を目指しています。

 一方、TransTheraトランスセラ社は、2014年に中国南京市で設立された創薬ベンチャー企業で、低分子新薬の創製と開発に焦点を当てています。腫瘍や免疫、炎症などの領域を中心として、グローバルに通用する高い研究開発力を持っており、2019年には、「中国化学薬品研究開発力100強」および「南京市育成ユニコーン企業」に選ばれています。

 両社は、帝人ファーマが見出した化合物群から、新薬開発の候補となる化合物を早期に取得することを当面の目標として、創薬に向けた共同プロジェクトチームを組織し、日・中両国での研究成果を共有しながら、共同研究を進めていきます。また、将来的に化合物が開発段階に至れば、グローバルでの開発ライセンスを両社で共有し、日・中両国をはじめ、世界各国での新薬の開発や上市を目指します。

 このたびの業務提携は、両社が「革新的な新薬をいち早く世界中の患者さんに提供したい」という考えで一致したこと、新薬創出の期間短縮や確度向上に向けて、低分子創薬の分野で相互に研究基盤の強みを補完し合えると確信したことから成立に至りました。両社は、患者さんのQOL(Quality of Life)向上に役立つ新薬をいち早く提供するために協力していきます。

【 当件に関するお問合せ先 】

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03)3506-4055