2019年2月6日

急性期脳梗塞の新たな治療選択肢を目指して ヒト歯髄由来幹細胞「JTR-161」の臨床試験で投与を開始

帝人株式会社
JCRファーマ株式会社

 帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)とJCRファーマ株式会社(本社:兵庫県芦屋市、代表取締役会長兼社長:芦田 信)が共同開発を進めている、ヒト(同種)歯髄由来幹細胞(DPC)を用いた再生医療等製品「JTR-161」について、急性期脳梗塞患者を対象とした国内第I/II相臨床試験で被験者の組み入れが開始され、このたび第1例目となる被験者に治験製品が投与されました。

 帝人とJCRファーマは、2017年7月に、日本国内におけるDPCを用いた急性期脳梗塞を適応症とする再生医療等製品「JTR-161」の共同開発契約および実施許諾契約を締結し、研究開発を進めてきました。

 このたびの試験は、急性期脳梗塞患者を対象として、「JTR-161」を静脈内投与した際の安全性および有効性を探索的に検討することを目的とするもので、帝人グループでヘルスケア事業を展開する帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:鍋島 昭久)が治験依頼者として実施し、試験に用いる治験製品はJCRファーマが製造します。

 帝人とJCRファーマは、「JTR-161」が急性期脳梗塞の新たな治療選択肢として患者さんのQOL向上に貢献することを期待しており、同製品の1日も早い上市に向けて、連携強化を図りながら、今後も研究開発を進めていきます。

「JTR-161」について

「JTR-161」は、人の抜歯体から単離したDPCを原材料とする再生医療等製品で、抜歯体を利用することから、骨髄などに比べて細胞採取時の侵襲性が低く、国内で細胞ソースを調達できるのが特徴です。また、ヒト(同種)歯髄由来幹細胞は、体内に投与しても拒絶反応が起こりにくいとされており、「JTR-161」は、免疫調整因子産生による炎症抑制、栄養因子産生による臓器保護・再生促進などの効果が期待されています。

当件に関するお問合せ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03)3506-4055
JCRファーマ株式会社 経営企画本部(広報・IR担当) TEL:(0797)32-1995