呼吸器
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在宅酸素療法(HOT)のパイオニア

日本初の医療用膜型酸素濃縮装置を誕生させたのが帝人です。入院しかなかった慢性呼吸不全の治療に、患者さんが自宅で行うことができる「在宅酸素療法(HOT)」という新たな道づくりをお手伝いしました。あわせて保険適用の働きかけや、医療機関が利用しやすいレンタル方式の導入など、普及に向けた努力を重ねました。

HOT: Home Oxygen Therapy

酸素濃縮装置「ハイサンソ®i」

24時間、患者さんを手厚くサポート

安心で快適な在宅療養を継続していただくため、地域密着型のサービス体制を構築しました。訪問看護ステーションや24時間365日対応のコールセンター、携帯電話網を活用した機器のモニタリングシステムなどによって患者さんを見守っています。また、地震などの災害時には災害対応支援システム「D-MAP」を患者さんの安否確認や治療継続支援に役立てています。

医薬品と在宅医療機器の両面から支える

帝人ファーマの在宅医療はHOTを皮切りに、マスク式人工呼吸器を利用するNPPV療法、睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法にも広がっています。小型で静か、使いやすい装置は多くの医療者・患者さんにご支持いただき、HOTの「ハイサンソ®」、CPAP療法の「スリープメイト®」シリーズ等は国内トップレベルのシェアを誇っています。
また呼吸器領域の医薬品には、気道潤滑去痰剤「ムコソルバン®」をはじめ、吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ®」、気管支拡張剤「スピロペント®」、気管支収縮抑制剤「アトロべント®」などがあり、慢性呼吸器疾患の患者さんの安心を、医薬品と医療機器の両面から支えています。

※外部報告書および当社レンタル台数から推定
NPPV療法: Non invasive Positive Pressure Ventilation(非侵襲的陽圧換気)療法
CPAP療法: Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸)療法

汎用人工呼吸器(二相式気道陽圧ユニット)「NIPネーザル® V」 自動圧調整CPAP装置「スリープメイト®10」 気道潤滑去痰剤「ムコソルバン® 」 吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ® 」

欧州・アジアで在宅医療事業を展開

2009年に欧州における呼吸器系在宅医療事業の統括拠点として、スペインのLaboratorios del Dr. Esteve S.A.と合弁会社Esteve Teijin Healthcare S.L.を設立しました。
また、アジアでは2006年、在宅医療事業初の海外拠点Yuyu Teijin Medicare Inc.を韓国のYuyuとの合弁で設立。公的保険の適用を取得し、在宅酸素療法では韓国No.1のシェアを獲得しています。今後、アジアでは韓国同様、保険制度づくりから貢献できるような展開をめざしています。