研究開発 
研究開発 
患者さん、社会のためになることを第一に、医薬品と在宅医療という2つのアプローチで疾患に挑む。医療へ向けたユニークな視点が、帝人ファーマならではのソリューションを創出します。
新領域にいち早く着目し、2事業のシナジーで研究開発

骨がもろくなる。「ワンアルファ」が骨粗しょう症の適応を取得した当時、それは病気とは認識されていませんでした。同様に10数年前、睡眠時無呼吸症候群も病気とは認識されていませんでした。
帝人ファーマは、こうした新領域にいち早く着目。患者さん、社会に役立つことを第一に、医薬品事業、在宅医療事業それぞれが研究開発をすすめ、ユニークな製品を創り出してきました。
今後も医薬品が治せない部分を在宅医療機器で、在宅医療機器ではできないことを医薬品でと、2事業をクロスオーバーさせながらシナジー効果を引き出す新しいソリューションを開発していきます。
医薬品と素材を組み合わせる融合技術研究
帝人グループの素材研究チームと共同で行っている融合技術研究。
医薬品開発の既成概念に捉われない幅広い分野の技術により、画期的な製品の創出を目指します。
製薬技術研究所(山口県岩国市)
生物医学総合研究所(東京都日野市)
医療技術研究所(東京都日野市)
研究開発における実験動物福祉への配慮

人々のQuality of Lifeに寄与する医薬品を開発する過程で、開発する薬剤の安全性や有効性を検証するため、実験動物を用いた試験研究が必要不可欠です。ただし、このような試験研究を行う場合には、実験動物福祉の国際的な原則である3Rs(代替試験法の積極的な採用:Replacement、動物数の削減:Reduction、苦痛の軽減:Refinement)に最大限配慮しています。
具体的には、「動物の愛護および管理に関する法律」および「厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針」やその他の関連法令、ガイドラインに従って、動物実験に関する社内規程を定めています。これらの内容は、動物実験や施設運営に携わる社員に対して、年1回の教育を行うことにより周知しています。また、動物実験委員会を設置し、社内で実施されるすべての動物実験、社外の機関に委託して実施されるすべての動物実験について、実験内容の適正性を事前に審査し、承認された実験のみを実施するよう定めています。また、社内の実験の実施状況について、年1回、自己点検・評価を行い、動物実験が常に適正に実施されていることを確認しています。
以上のような当社の取り組みについて、厚生労働省の指針に基づいて動物実験を適正に実施していることが評価され、一般財団法人日本医薬情報センター 動物実験実施施設認証センターによる認証を取得しています。
公的研究費の運営・管理体制
帝人ファーマは、文部科学省、厚生労働省および経済産業省が制定した「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」あるいは「公的研究費の不正な使用等の対応に関する指針」に基づき、「公的研究費の適正管理に関する規程」を定め、以下の体制のもと、配分された公的研究費を適切に運用・管理しています。
運営・管理体制
最高管理責任者 | 代表取締役社長 |
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統括管理責任者 | 研究開発技術統括部門長 |
副統括管理責任者 | 生物医学総合研究所長、在宅医療企画技術部門長 |
コンプライアンス推進責任者 | 創薬化学研究所長、創薬探索研究所長、薬理研究部長、動態・安全性研究部長、医療技術研究所長、医薬生産技術部長、在宅医療事業創造部長、在宅医療開発技術部長、医療機器製品開発部長 |
自宅でも病院と同じ「安心と安全」の医療を

HOT見守り番®
高度な医療機器を自宅で快適に、安心してお使いいただくため、省エネ・高信頼性プロセス制御技術、低騒音・低振動設計技術、ユーザビリティ設計技術を開発し、これらの技術を装置開発に取り入れています。
さらに、ITを利用した通信インフラを広げ、在宅で行われている医療の実態をより詳しく把握するシステム開発をすすめています。
主な海外企業とのアライアンス実績
海外からのライセンス製品は、日本で再び臨床試験を行い、日本市場に合ったかたちで製品化する必要があります。
これまでの国内における研究開発の実績が高く評価され、多くのアライアンスにつながっています。
医薬品
導入
製品 | 会社名 |
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アトロベント® | Boehringer Ingelheim |
ボナロン® | Organon |
オルベスコ® | Covis |
ムコソルバン® ラキソベロン® |
Sanofi |
ソマチュリン® | Ipsen |
アバロパラチド酢酸塩 (ITM-058) | Ipsen/Radius |
ゼオマイン® | Merz |
レブコビ® | Unikeris |
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開発中
導出
製品 | 会社名 |
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タカルシトール | Isdin Abiogen Almirall Hermal |
フェブキソスタット (日本名:フェブリク®) |
Takeda Pharmaceuticals U.S.A. Ipsen, SK Chemicals, Astellas Pharma, Menarini, Algorithm, Neopharm, Eurofarma |
抗リン酸化タウ抗体 | Merck & Co., Inc. |
その他 | Ilsung Pharmaceuticals, Berli Jucker, Martin Dow Limited, Suzuken(SHENZHEN)Pharmaceutical, Profex Inc., PT Dipa Pharmalab, Minapharm, GlaxoSmithKline Biologicals, Sanofi Pasteur |
在宅医療機器
導入
製品 | 会社名 |
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セーフス® | Bioventus |
NIPネーザル® スリープメイト® AirCurve |
ResMed |
ドリームステーション アリス |
Philips Respironics |
Nox A1 システム | Nox Medical |
ニューロスター® | Neuronetics |
ウォークエイド® | Innovative Neurotronics |
導出
製品 | 会社名 |
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ハイサンソ® 2U/3R/3S/5S | Yuyu Teijin Medicare |
silentair® | Yuyu Teijin Medicare |
silentair® | Esteve Teijin Healthcare |
世界の最先端をゆくトップラボに研究者を派遣

帝人ファーマでは、欧米のベンチャー企業や大学に研究員を積極的に派遣。こうしたトップラボには世界から優秀な人材が集まってくるため、派遣先で出会った仲間が人的ネットワークとして大きな財産となり、その後の共同研究や貴重な情報交換のネットワークとして活用されています。帰国した研究員がチームリーダーとしてプロジェクトを発足させたケースもでてきています。