糖尿病いろは

糖尿病の合併症を
予防するには?

  1. 糖尿病の合併症
  2. 細い血管の合併症
    細小血管症
  3. 太い血管の合併症
    大血管症
  4. 糖尿病と
    他の疾患との関係
  5. 細小血管症を
    予防するには?
  6. 大血管症を
    予防するためには?
  7. 合併症チェック

02細い血管の合併症 細小血管症

細小血管症は、眼の網膜に障害が起こる「糖尿病網膜症」、腎臓の機能が低下する「糖尿病腎症」、主に足の感覚に関わる末梢神経や内臓などの働きに関わる自律神経に障害が起こる「糖尿病神経障害」の3つです。

糖尿病
網膜症
眼球のいちばん奥にある網膜は、ものを見るうえで重要な働きをしています。網膜症では、網膜の血管に小さなこぶができたり、詰まったり、出血したりすることで障害が起こります。
糖尿病
腎症
腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分を取り除き、尿をつくります。腎症では、血液をろ過する機能が低下します。
糖尿病
神経障害
感覚神経は手足の知覚に関わり、自律神経は心臓や肺、胃、腸の働きなど、体のさまざまな機能を調節しています。糖尿病では、主に感覚神経と自律神経が障害されます。

目に起こる合併症-糖尿病網膜症とは

網膜は眼球の奥にある薄い膜で、たくさんの神経や細い血管があります。血糖値が高い状態が続くと、血管が傷ついたり詰まったりしやすくなります。網膜症が進むと失明の原因になります。

管理目標

血糖を良好に管理しましょう。眼科を定期的に受診し、「糖尿病連携手帳」や「糖尿病眼手帳」を活用して、自分の眼の状態を把握しましょう。

腎臓の合併症-糖尿病腎症とは

腎臓には、糸球体という毛細血管が集まった組織があり、血液をろ過して老廃物を尿として排泄します。糖尿病腎症になると、糸球体の機能が低下して老廃物だけでなく必要なたんぱく質も排泄されたり、尿が出にくくなったりします。さらに進むと人工透析が必要になります。

自覚症状

初期には自覚症状はありませんが、腎症が進むにつれてむくみや、体がだるい、皮膚がかゆい、夜間手足が痛い、貧血などの症状が出てきます。

管理目標

血糖を良好に管理するほか、医師と相談のうえで食事での塩分や脂質、たんぱく質の量などを決め、血圧を130/80mmHg未満を目標に管理しましょう。また、定期的に尿検査を受けましょう。

神経の合併症-糖尿病神経障害とは

血糖値が高い状態が続くと、温度や痛みなどを感じる感覚神経や内臓や発汗などの働きに関わる自律神経などが障害を起こしやすくなります。

自覚症状

管理目標

血糖を良好に管理しましょう。また、足の感覚がなくなるとケガややけどに気づかず、悪化してしまうことがあるため、定期的に自分の足の状態を観察するようにしましょう。足の手入れ(フットケア)のポイントは以下のとおりです。ご自分で見られない場合にはご家族に見てもらうとよいでしょう。症状に気づいたら早めに受診してください。

当ウェブサイトでは、お客様により良いサービスを提供するため、クッキーを利用しています。クッキーの使用に同意いただける場合は「同意」ボタンをクリックし、クッキーに関する情報や設定については「詳細を見る」ボタンをクリックしてください。