糖尿病いろは

糖尿病の合併症を
予防するには?

  1. 糖尿病の合併症
  2. 細い血管の合併症
    細小血管症
  3. 太い血管の合併症
    大血管症
  4. 糖尿病と
    他の疾患との関係
  5. 細小血管症を
    予防するには?
  6. 大血管症を
    予防するためには?
  7. 合併症チェック

03太い血管の合併症 大血管症

大血管症とは、心臓や脳などの太い血管が傷ついて起こる虚血性心疾患や脳梗塞、末梢動脈疾患(PAD)などをいいます。血糖値が高い状態が続くと、動脈硬化が進んでこれらの病気が起こりやすくなります。

糖尿病に合併する主な大血管症


虚血性心疾患

心臓に栄養を運ぶ冠動脈が狭くなると、運動時に胸が苦しくなったり痛くなったりする
「狭心症」に、冠動脈が詰まると「心筋梗塞」になります。

脳梗塞

脳に栄養を運ぶ血管が詰まると脳梗塞になります。

末梢動脈疾患(PAD)

足の筋肉に栄養を運ぶ血管が詰まると末梢動脈疾患(PAD)になることがあります。

虚血性心疾患 虚血性心疾患

原因

心臓に栄養や酸素を運ぶ冠動脈が硬化して狭くなると、血液が流れにくくなり、狭心症が起こります。また、血液が流れないことで心臓の筋肉がダメージを受け、心筋梗塞を起こすこともあります。

症状

胸が締めつけられるような感覚や胸痛が特徴ですが、糖尿病自律神経障害を併発している場合、胸の痛みや違和感に気づかないことがあるので、定期的に心電図などの検査を受けるようにしましょう。

虚血性心疾患

心筋梗塞では次のような症状も出ることがあります。

胸の圧迫感・吐き気・冷汗・呼吸困難

脳梗塞 脳梗塞

原因

脳の血管が硬化して狭くなって、脳の血管が詰まって脳梗塞を起こします。

症状

起立・歩行障害や視覚障害のほか、体や顔の半分が動かなくなったり、しびれが残ったりします。また、言葉が出にくくなったり、会話がうまく理解できない状態になったりするほか、認知症の原因にもなります。

脳梗塞

末梢動脈疾患(PAD) 末梢動脈疾患(PAD)

原因

末梢血管が硬化して狭くなると、血流が悪くなり、酸素や栄養が足の先まで運ばれなくなることがあります。末梢動脈疾患(PAD)と呼ばれ、主に足に症状が出ます。

症状

足が冷たく感じたり、しびれたり、また、ある程度の距離を歩くと痛みが出たりします。進行するとじっとしていても痛みが出るようになり、足の細胞が死んでしまう(壊疽(えそ))こともあるので、足の状態をよく観察して、いつもと違う様子に気づいたら、早めの受診を心がけましょう。

気をつけること

末梢動脈疾患(PAD)

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